マナーと管理方法
慣れない着物でお出かけの際に、どう対処すればいいのか分からないことも多々ございます。
そんなときの為に簡単な対処法をご紹介いたします。

振袖の裾がはだけないように、歩幅は洋服の時より小さめに歩きましょう。
内股気味に足幅ずつ踏み出す感覚で歩くと歩きやすいです。
その際はあごを引き、右手で軽く着物の端を持つようにして歩くと、裾が広がらず、歩き姿が美しく見えます。

地面に袖がつかない様に注意しながら、袖を前に回し、
後ろのおはしょりの下部分を右手で軽くつまんで下さい。
座る時に裾を上げておく事で、立ち上がった時に着物が
引っ張られてずり下がることが少なくなります。
座る際は、帯が潰れない様、椅子の背もたれにもたれ
かかるのはやめましょう。
座る際に足が開かないように揃えて座るのがポイントです。
腰を下ろしたら、両方の袖を膝の上に重ねましょう。

裾と袖に特に気を付けてください。
袖が床につかないように揃えて片方の手で持つと歩きやすいです。
裾を引きずらない様に、右手で着物の上前部分を軽くつまみながら歩いてください。
この時、着物を上げすぎて足首が見えすぎてしまわない様、気をつけましょう。

つり革につかまる際に袖口から二の腕や長襦袢が露出してしまわないように気をつけましょう。
つり革を持っていないほうの手で、そっと袖口を押さえるととても美しく見えます。
基本的には、なるべく腕を上げないようにしましょう。
脇が緩んできてだらしなく見える原因になってしまいます。
また、混雑している電車に乗る場合、帯の結び目に注意しましょう。
電車に降りた後に帯が緩んでいないかチェックして下さい。

【乗り方】
荷物は先に車内に入れます。たもとを汚さないように両袖を左手で前に揃え、右手で上前を引っぱりながら一旦シートに浅く腰をかけます。腰を屈めてお尻から座るのがコツです。体を回転させるように足を揃えて車内に入り、正面を向きます。
【降り方】
乗る時と同様、足を揃えて地面に下ろし、左手で両袖を持ち右手で上前を引き上げながらまわるようにして外へ出ます。
外に出たら着物の着崩れ、帯やおはしょりのチェックも忘れずに行いましょう。

ナプキンを襟にはさみ、上前の上に広げてガードします。
ナプキンを用意していないお店では、大判のハンカチを持っているとシミの応急処置にも使えて便利です。
飲み物をこぼしてシミを作らないようにするため、飲み物はストローを使って飲むようにしましょう。

また、グラスの水滴が落ちても振袖にシミを作ります。
紙ナプキンなどでグラスを包んで持ちましょう。
こぼしてしまった時は、すぐに乾いたハンカチなどでこすらずに水気を
吸い取ってください。

裾のはだけ…裾は少ししぼんでいる位に見えるほうがきれいです。おはしょりの下から、上前の衿先を持ち腰紐にたくし上げるようにして入れてください。
襟元の崩れ…襟元を軽くつまんでたるんだ部分をすっと手で帯の中にいれましょう。後ろのおはしょりの下を引っ張って前の襟部分のたるみを調整することもできます。



シミの原因になるので、乾いた布やティッシュで軽くおさえて水気を取りましょう。
水ハネなどは、シミの原因になるのでなるべく早く応急処置を。
こするのはNG!シミが生地に入り込んでしまいます。
その場では水気を取るだけにして、すぐに店頭へお持ちください。
その際シミの原因が何であるかを覚えておく事で、処置がスムーズに進みます。

帯が下がってきたら…小さめのタオルを帯と背中の間に入れて帯のあそびをなくすことでずれを防ぎます。
帯の上がだぶついてきたら…脇の下に皺を伸ばし、脇から帯の中にそっと押し込んでください。
帯揚げが出てきたら…一度帯揚げをほどいて、横に2ツ折りにして幅を狭くして再度結び治します。結び目は軽く結ぶ程度にしてふんわりとさせて帯に合わせてから形を整えてください。
きものは一生おつきあいできる衣服です。お手入れをしないまま脱ぎ捨ててしまっては せっかくの着物美人が台無しです。
しわのできないように、きれいにたたみましょう。 末永く着られるように、まめにお手入れをしましょう。

振袖にシミや汚れがある時、カビが発生している時などはお手入れ(クリーニング)が必要です。成人式で歩き回ったり、食事をした後は、汗シミや食事の汚れがとても気になります。
まずは振袖を広げて状態を確認してください。
確認を行うだけですが面倒で先延ばしにしてしまう方が多いようです。
汗や油汚れは置いておくとシミになり、時間がたつほど汚れが落としにくくなります。
早めにお持ちいただき、クリーニングをしておくことでシミになりにくくなります。
また、シミ、汚れが古い物の場合、お手入れに時間がかかります。
特にお母さんの振袖をお召しになる場合、事前にお手入れが必要になるケースが多いです。
お手入れすると見違えるほどキレイになることもあります。
成人式間際になって慌てないよう、まずは早い段階から振袖の状態を確認しましょう。

タンスは下段ほど湿っぽいものです。タンスの下段は長襦袢や浴衣などを入れ、上段には高級なきものを入れましょう。引出しの中でも同様です。
タンスがない場合は桐箱でも対応可能です。
同じ引出しにきものと帯を一緒に入れる時は、帯を下に。(帯の重みできものにたたみしわが付きやすくなるため)
何枚も重ねる時、「絞り」の浴衣・きものは重みで絞りがつぶれてしまいますから、一番上に置くようにしましょう。
ウールのきものと絹のきものを一緒に収納するのは、やめましょう。ウールの虫に一緒に食われることがあるかもしれません。防虫剤は、タンスの底に置かず、きものを入れたたとう紙の上にのせておくと効果的です。また、違う種類の防虫剤は一緒に使用しないようにしましょう。
湿気や虫から守ってくれる、保管パックを使うと便利です。

振袖を購入後、体型が変化しても着物は仕立て直しをする事が出来ます。
着にくくなったりした場合はご相談下さい。
また、お母さんの振袖を仕立て直して成人式に出席される方も増えております。
弊社では、お母さんの振袖を再利用されるお客様に対して、寸法直しをオススメしております。
寸法直しを行う際に、洗い張りという作業を行い、再度着物を反物の状態まで戻し、気になるシミや汚れを落とす作業を行っております。
そのような作業まで行う事で、お母さんの振袖が、きれいに蘇り、ご自分の寸法に合った形にする事が出来ます。

弊社では、振袖をお召しになるお客様にパールトーン加工をお勧めしております。水や油に強く、良いキモノでもパールトーンガードをしておけばシミが付きにくく、汚れにくいのが特徴です。
振袖を着るシーン、パーティ等の席にはお食事の汚れが気になりますが、パールトーン加工をしておけば汚れはつきにくくなり安心して楽しんでいただけます。
また、弊社のパールトーン加工は表面の汚れ落とし、プレス加工を20年間無料でメンテナンスさせて頂いております。一度成人式や前撮りで使った振袖をお持込頂ければ、きれいな状態に
戻してお渡しさせて頂きます。
また、お持込頂いた商品に対するパールトーン加工のサービスも丸中特別価格で行っております。
詳しくは店頭までお問い合わせください。